日賑グローバル・ニュースレター国内版(第304号)
1. 連邦政府財政赤字枠問題に伴う政争と次期大統領選
2. ”軽薄”や”ばかげた”という表現を受けたトランプ前大統領の訴訟行為
3. 東アジア情勢 -愛知淑徳大学ビジネス学部真田幸光教授の最新レポートを弊社にてダイジェスト版化
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1.連邦政府財政赤字枠問題に伴う政争と次期大統領選
昨年の米国中間選挙で下院与党に返り咲いた共和党は来年11月の改選と大統領選に向けバイデン政権と民主党に対する対抗姿勢を強めている。
連邦政府の累積赤字額が今夏にも上限枠に達する見通しであることからイエーレン財務長官始めバイデン政権はその上限枠拡大を議会に働きかけているが、議会共和党の有力議員の中には上限枠拡大の条件闘争としてエンタイトルメントすなわち年金(ソーシャルセキュリティー)支給額とメディケア(65歳以上の国民の医療費の政府負担)の見直しを求める発言をする者もあらわれている。
これに対し、トランプ前大統領が先週