日本語の障壁

 

弊社では外国人材を中小企業の経営者にご紹介し、採用頂いた後に定着してもらうためのカウンセリングやその後の戦力化のための研修・コーチングを行っていますが、そのすべてのステージにおいていつも障壁となるのが日本語です。

もう少し具体的に言えば日本語でのハイコンテクストなコミュニケーションや気配りです。

昨日はミャンマー出身の女性とインタビューしました。

彼女は、現在は三重県で地元企業の人事部において外国人社員の人事対応の仕事をしています。

ミャンマー語はもとより英語、日本語が話せるためそういった立場になっているようです。 一方、彼女の本領は化学工学で、地元のヤンゴン大学で修士を取得、フィリピンの大学でも同じく修士を得た上、日本でも2013年から東京工業大学の博士課程に進んでいます。

途中、担当教授の退官と重なり、研究をはじめからやり直したので少し時間がかかったようですが、それでも今年中に博士号を取得できる見通しとのことです。

日本の科学技術が進んでいることが日本を目指した理由かと尋ねたところ、そうではなく、中学時代から読書が大好きであったが、本で紹介されている日本の文化、自然(特に富士山)そして和食に興味があり訪日したとのことでした。

今や研究室で最先端の化学工学のカーボンナノチューブや浄水技術、プラズマ技術などをマスターしているものの、そういったものが生かせる会社に就職できるよう弊社で紹介先を探しています。

一方、将来の夢を尋ねたところ、もともとは日本の大学の化学工学の教授になりたかったとのことでした。ところが博士課程で指導教官の教授の様子を観察していると、授業はすべて英語であるので問題ないものの、授業以外の学生の世話や研究室に関する経理・総務的なことも含めた教授が一手に対応され、それらはすべて日本語できめ細やかになされているので自分では務まらないであろうと語っていました。 

そもそも海外では教授が授業以外で日本のように親代わりに気を配るケースは無いのかもしれませんが、特に日本語を用いたハイコンテクストな気配りについては外国人から見たときに大いなる障壁と感じられるのかもしれません。 

 

留学生増で大学のキャンパスの国際化は進んでいますが、教える側へのある程度の異文化注入も必要なのかもしれませんね。